2027年アカデミー賞短編映画候補:『Bread Will Walk』のアレックス・ボヤ監督
パンになった弟と飢えた群衆 · 惑星が飢餓に苦しむなか、企業「ザ・ミル(The Mill)」は奇跡のパンを売り出す。しかし、それを食べた人は歩くパンの塊へと変わってしまう。Bread Will Walkは、パンになった幼い弟を連れて逃げる姉と、弟を獲物として追いかける飢えた群衆の追跡を描く、2025年のカナダ短編アニメーションだ。 · ゾンビジャンルを反転させた追跡 · 脅威の方向が通常のゾンビ作
パンになった弟と飢えた群衆
惑星が飢餓に苦しむなか、企業「ザ・ミル(The Mill)」は奇跡のパンを売り出す。しかし、それを食べた人は歩くパンの塊へと変わってしまう。Bread Will Walkは、パンになった幼い弟を連れて逃げる姉と、弟を獲物として追いかける飢えた群衆の追跡を描く、2025年のカナダ短編アニメーションだ。
ゾンビジャンルを反転させた追跡
脅威の方向が通常のゾンビ作品とは逆であることが、この作品の中心にある。変異した者たちは狩る側ではなく追われる側であり、街の迷路と飢えが姉の保護を追い詰めていく。アレックス・ボヤが脚本・監督・アニメーションを担当し、ジェイ・バルチェルが全キャラクターの声を演じた。
手描きフレームが生む不安
カナダ国立映画委員会(NFB)は、この作品について、4,000枚以上の手描きフレームとデジタルコラージュを組み合わせ、絶えず変形し続けるワンショットのように構成されていると紹介している。約11分という短い上映時間のなかで、ボディホラーとブラックユーモアを融合し、過剰消費・企業の貪欲さ・プロパガンダを風刺する作品だ。
NFBでオンライン公開
この作品は2026年10月13日からNFBのオンラインプラットフォームで公開された。カンヌ監督週間とアヌシー国際アニメーション映画祭の短編コンペティションに選出されており、飢えと生存の関係を、追跡劇そのもののルールへと変えた短編である点が特徴だ。